FukudaTomokazu

福田共和 教授

職位・学位

教授・理学博士

物理学者を目指した理由

物心がついた頃に、湯川博士のノーベル物理学賞日本人初受賞の余韻があり、「将来何になりたいの?」と聞かれると意味無く「物理学者」と答えていたが、実態は悪ガキ。高校に入ってから急に変身し、物理学者を目指して東京大学理学部物理学科に進学。最初は湯川博士と同じ素粒子理論を目指したが、勉強ばかりするより動きまわっている方が性に合っているとわかり、実験に志望変更。先輩につられて主体性無く原子核物理の道へ進み、今日に至る。東京大学大学院で学位取得後、大阪大学理学部助手、東京大学原子核研究所助教授、高エネルギー加速器研究機構(KEK)助教授を経て、平成2001年度より本学へ。実験はKEK等の大型加速器を用いて行う。外国での実験も手がけ、米国ニューヨーク近郊の加速器施設にも数えられないくらい(たぶん20回以上)出入り、最近は独フランクフルト近郊にも出没。学内では自然放射線測定や、基礎理工学科での計測・シミュレーション教育を最先端高度医学・診断で用いられているPETを例にして行うことを考慮中。

専門分野

実験核物理、特に「奇妙な」原子核の研究。(これはちゃんとした学術用語です。英語ではNuclear Physics with Strangenessと言います。)普通の水素原子核より4倍以上重い水素原子核を生成するのが夢。(天然には、3倍の重さの3重水素というのまではあります。)

担当科目

当面略

主な研究論文

・J.K.Ahn et al., Production of latex math imageH Hypernuclei, Phys. Rev. Lett. 87 (2001)132504-1-5.
・P.K.Saha et al., Production of the Neutron-Rich Hypernucleus latex math imageLi in the (π-,K+) Double Charge-Exchange Reaction, Phys. Rev. Lett. 94(2005)052502-1-4.

業績リストはfilepub.pdf

研究紹介

 地球上に水・酸素・蛋白質などが存在していなければ、私たち人間などの生命は誕生できなかったわけですが、それらのもとになる炭素・酸素原子や、他にも例えば半導体の材料であるシリコン原子などは、そもそもどうやってできたのでしょう?ほとんどの元素は太陽やそれよりもっと大きな星の中で原子核同士がくっつき合って重い原子核へ変身していく「核融合反応」でできます。その時に熱が発生し、これが太陽エネルギーのもとです。ところがこれらの反応をよく調べてみると、原子核を形作っている力がたまたまちょうど良い大きさになっていて、炭素や酸素がうまく合成できたことがわかってきました。すなわち、その力がほんの少し違っていたら、蛋白質や生命は地球上に存在しなかったかも知れません。原子核の研究の一つは、そうした力の性質の解明にあります。
 もう少し広い立場から考えてみましょう。そもそも原子核などの物質はなぜ宇宙に存在するのでしょうか?これは完全に解明されてはいない問題ですが、もともと宇宙には、物質と反物質というものがあり、これが同じ量だけあると両者は打ち消し会い、物質も反物質もないエネルギーだけの宇宙になると考えられています。現実には、何らかの理由で物質を反物質より多く存在させる力が働き、若干量の物質が残った(大半は打ち消し会って宇宙は物質よりエネルギーに満ちあふれている)と言うわけです。又、宇宙はビッグバンから始まり膨張し続けていると言われていますが、そんなことがなぜわかるのでしょうか?もし、宇宙が非常に小さかった時代があれば、その時は非常な高温状態で、太陽の中のように核融合反応が起こっても不思議ではありません。実際そのような証拠があり、ビッグバン宇宙論がおとぎ話ではなく現実の話となっています。
 以上の説明を少し難しく感じる人は、関連する事や市民向けの解説も含めて、
http://www.kek.jp/ja/index.html
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